素材を重ねるという発想。インフューズドコーヒーという技法。
Share
液体が、豆に記憶を刻む。
インフューズドコーヒーという技法
コーヒーに、別の香りを重ねる。
そんな発想から生まれたのが、インフューズドコーヒーです。
コーヒー豆に新しい香りを宿す方法は、樽を使った熟成だけではありません。
最近では海外を中心に少しずつ広がり始めている手法ですが、まだ日本では馴染みのない方も多い技法です。
けれどこの技法には、コーヒーの可能性を大きく広げる力があります。
どうやって香りが移るのか
インフューズドコーヒーは、生豆をアルコール飲料やフルーツ果汁などの液体に触れさせることで作られます。
一般的には「漬け込む技法」として語られることが多いですが、実際にはその過程で、豆の内部では嫌気性発酵も起こっています。
豆はゆっくりと液体を吸い込みながら、素材が持つ香りや甘みを取り込んでいきます。
さらに、酸素を抑えた環境の中で発酵が進むことで、素材由来の香りだけではない、発酵特有の複雑な香りや余韻が重なっていきます。
つまりインフューズドコーヒーは、単に香りを移すだけではなく、発酵によって新しい個性を引き出していく技法でもあります。
そして、その発酵をどこまで進めるかによって、カップの印象は大きく変わります。
その後、豆を取り出してしっかり乾燥させ、焙煎へ。
焙煎時の高温によってアルコール分は揮発するため、完成したコーヒーにアルコールは含まれていません。お酒が苦手な方にも、安心して楽しんでいただけます。
素材によって、香りは変わる
漬け込む素材が変われば、仕上がる味わいも変わります。
日本酒なら吟醸香と米のやさしい甘み。
ワインなら果実感。
ラムなら甘く濃厚な余韻。
どの素材を選ぶかが、そのままコーヒーの個性になります。
発酵まで設計するという考え方
一般的にインフューズドコーヒーは、「香りを重ねる」技法として語られることが多くあります。
けれど実際には、その過程で起こる発酵によって、香りや余韻は大きく変化します。
素材由来の香りをどこまで重ねるか。
発酵由来の香りをどこまで引き出すか。
そのバランスによって、仕上がるコーヒーの印象は大きく変わっていきます。
Verde Coffeeでも、単に素材を漬け込むだけではなく、発酵の進行度合いまで意識しながら設計を行っています。
インフューズドコーヒーは、素材だけではなく、発酵そのものも含めて設計していく技法です。
素材の数だけ、扉がある。
現在も、さまざまな素材を使ったインフューズドコーヒーの探究を進めています。
素材が変われば、香りも、味も、余韻も変わっていく。
さらに、発酵の進め方によっても、その表情は大きく変化します。
インフューズドコーヒーは、まだ多くの可能性を秘めています。
Verde Coffeeでも、これからさまざまな素材との組み合わせを試しながら、新しい一杯を探していきます。
COFFEE MEETS.
コーヒーと素材が出会うとき、何かが変わる。
日本酒、ワイン——素材が変われば、香りも余韻も変わる。
Verde Coffeeが続ける、コーヒーの可能性の探求。